CSI : ニューヨーク8 #5 「コートに描く夢」

「コートに描く夢 / Air Apparent」

高校バスケの試合が行われてライリー・フレイジャーの大活躍で勝利して
ギャビン・コーチもガッツポーズする。そして彼の兄ハンクが刑務所から出所
する。ムショでの彼を支えたのは弟の試合をこっそりラジオで聞く事と恋人
アンジェラにまた会える事だと話すハンク。

アパートで女性の死体が発見されてマックらは現場へ急行する。被害者は
アンジェラ・ケリー。複数の刺し傷がある。同居人はつい先日出所したばかり
の恋人のハンク・フレイジャー。死んだアンジェラは血文字で「HANK」と
書いて絶命した。

刑務所で断った筈の麻薬をまた鼻から吸引するハンク。そして何喰わぬ顔で
弟ライリーらと食事をする所でフラックらが押しかける。そしてアンジェラ
殺害容疑で即逮捕される。

早速フラックがライリーの聴取を行う。麻薬所持で逮捕、服役したのに
また直ぐにヤクに溺れてアンジェラがキレて別れ話を切り出して、逆上して
殺したんだろうと追求するがライリー全面否定。そして全てを話すから
弟に会わせろと言う。

シドがアンジェラの検視を始める。ハンクが殺害したのが濃厚だが、色々と
物証も出て来る。爪の中には抵抗した際の相手の上皮組織が付着している。
そして何かの欠片も採取し、リンジーは現場の血痕を採取する。

ハンクの母親は息子を見限って、接見に来たのは弟のライリー一人だった。
だが会うや否やいきなり机を引っくり返して部屋を出てしまう。呆れて物も
言えなかったのだ。彼によると兄ハンクは高校時代はライリー同様にバスケ
の花形選手だったがアキレス腱を傷めて挫折したらしく、その後は転落の
一途だったらしい。それでもハンクを支え続けたのがアンジェラだったのだ。
マックはフラックの妹も依存症だったのを思い出す。

シドの解剖の結果、背中の刺し傷は脊椎を損傷しており指は麻痺していたよう
だった。だから血文字は書けなかった筈。犯人が彼女の指を持って文字を
書いたのだ。

ホークスは刺し方に不自然な点があるのに気づいて調べてみると、一度刺して
刃先を中に押し込んでいたのがわかった。衝動的に見せかけた偽装工作だと
わかった。

血文字と刺し方は共に犯人がハンクにみせかけようとした偽装工作だとわかり、
別人の血痕もあった。アンジェラと同居しているのを知っている犯人がハンクを
ハメたと断定する。

フラックは妹の事が気になり住まいを訪ねる。どうやら平穏に暮らしているらしく
安心して帰ろうとするが、彼女は何処かへ向かおうとしているのを見て気になって
尾行する。

アダムの調べでアンジェラから検出した何かの欠片は光で反応する樹脂フィルムで
中身は健康食品会社のマークだとわかった。

爪から採取した上皮組織は麻薬の売人ニック・ブロントのDNAと判明。勤務先は
アンジェラと同じ理髪店だった。そしてアダムは欠片が先の会社が作るリストバンド
の一部だと突き止める。

フラックとリンジーは理髪店へ出向きブロントに話を聞く。彼はアンジェラの
頭皮マッサージの練習台になっていたので爪に上皮が付着したとぬかす。そして
リンジーが彼の腕に欠けた部分のあるリストバンドをしているのに気づくといきなり
女性にナイフを突きつける。だがリンジーが銃を構えて「ナイフで切り裂くよるも
銃が先に頭に穴を開けるわよ！」と言われて観念する。しかしパトカーに乗せると
ガラスを突き破り逃亡しようと車外へ飛び出すとタクシーに跳ね飛ばされて
虫の息に・・（Oh My God !)

ダニー＆リンジー夫妻の調べでブロントの指紋が凶器から採取。部屋からは
合鍵を作るキットも発見する。だがハンクをハメてまでアンジェラを殺す
動機がわからない。そしてリンジーが現場で採取した血痕はブロントの血では
なく、もう一人現場にいたのがわかった。とりあえずハンクへの容疑は晴れた。

ジョーは現場で見つけた破れた手紙を復元する。それはハンクからのラブレター
だった。だが文中では弟ライリーが進学する大学が本人が公言するレッドタウン大
ではなくカンザス大と書かれていたのは何故か？

フラックはサマンサの部屋へ行き尾行していた事を告げる。彼女は仕事をしている
と言っていたが、実は無職で仕事を探していたのだった。前科持ちは何処も雇って
はくれないと言う。でも嘘はよくない事実を書けとハッパをかけるが、逆効果で
「ほっといてよ！」と逆ギレされてしまう。

アダムの調べでニックが持っていたリストバンドはライリーのいるバスケチーム
に提供された一つだった。チームのコーチであるギャビンはライリーを名門大へ
紹介してキックバックを貰う筈が彼は兄の勧める大学へ進学したがっていたので、
兄が邪魔で罪をなすりつけたのだ。現場のもう一人はギャビンだったのだ。

バスケチームを指導している鬼畜ギャビン。そこに忍び寄るハンクの手にはナイフ
がキラリ。そして刺そうとした直前に制服警官が来てギャビンを逮捕する。ハンクの
ナイフをそっとしまうように説得するフラック。

マックがギャビンを聴取する。彼はライリーを名門大に推薦するのに兄ハンクが
邪魔だったので、ブロントを雇ってアンジェラの部屋にあるハンクのバッグにヤク
を入れさせた。だがアンジェラが予定より早く帰宅した為に動転して殺害したのだ。
そしてそれを聞いて現場に行ったギャビンは犯行をハンクに見せかける為に血文字
を書いたりして偽装工作した。そこで二人が揉めている際にギャビンは鼻血を出して
血痕が残った。全てはライリーの為と言うのは嘘で仲介料欲しさの為に犯した罪
だった。