エレメンタリーホームズ＆ワトソン in NY #19 「嵐の夜に」

「嵐の夜に / Snow Angels」

ビルの前の歩道で倒れて悲鳴をあげて助けを求める若い女性。それを見て驚いた
ビル内の警備員は直ぐに様子を伺いに外へ出る。（大体こういうパターンで・・）
中へと入れた女性はいきなり銃でその警備員を撃つ。（やっぱり・・）そして
背後から仲間の野郎どもが来てビル内に入って行く。瀕死の警備員は自分の銃で
何とか一発撃つ。

ワトソンが帰宅すると見知らぬ女性が涙でマスカラがドロドロ状態になっている。
何か訳ありらしい。ホームズに聞くとロンドン時代からの知り合いのミューズだと
言う。そのハドソンだが喉仏もある（！）そんな中、グレッグソン警部から事件の
一報が入る。

今回の事件は発表前の最新スマホが強盗に盗まれた。警備員が射殺されている。
ホームズは警備員が死ぬ前に一発撃って反撃したのを銃弾の痕から気づいて
さらに落ちていた金髪の毛がカツラの物とわかり、犯人の1人は女で他は男だと
断定する。これは盗まれたスマホを追跡すれば解決出来るので、自分は必要ない
単純な一件だと言っている最中に停電する。折からN.Y.は大雪でその影響で市内
全域で停電したのだ。この為捜査には政府の緊急事態管理庁のキャスター女史も
加わり、俄然ヤル気が出てきたホームズ。

間もなく嵐がN.Y.に直撃するとの予報が発令された。そんな中、盗まれたスマホ
が早くも出回っているとの情報がネットに流れている。

何と盗品のスマホをホームレスのこなきじじいが売っているのだ。ホームズが
「N.Y.市警だ！」と言うと列をなす客らは蜘蛛の子を散らすように去っていく。
そのじじいを追求すると路地裏で若い男2人がゴミ箱にスマホを大量に投げ捨てて
いたとぬかすのだ。捨てたスマホを拾って売って何が悪い？と開き直るじじい。
ホームズは哀れに思ったのか札を渡して「今日はホテルにでも泊まってろ」

ホームズとワトソンは現場のビルに戻る。スマホは捜査のかく乱で実は他に目的
があったのは明白。他の階へ行く扉の鍵がピッキングで開けられたのを見つけ、
他のピッキング跡のある部屋を調べる。すると設計事務所に入った形跡があった。
そして設計図がごっそり盗まれていたのだ。何の図面なのか？

ホームズ宅ではハドソンと訪ねて来た彼女の不倫相手が喧嘩を始める始末。そして
ホームズは部屋にテントを張って設計図が何処の場所を示しているのか調べだす。

図面は連邦準備委員の金庫とわかりその場所のニュージャージーまで向かいたいが
足がない。おまけに警部や市警にも連絡もつかない。それでホームズは近くで
停車する除雪車に頼んで現金を積んで目的地へと連れて行って貰う事にする。

ベル刑事は市内の病院を片っ端からチェックするが撃たれた患者はいない。だが
刺された女性がいるとの情報があり、会ってみると話が胡散臭い。そしてカツラ
の毛が落ちていたので速攻で逮捕する。

ホームズとワトソンは買収（？）した除雪車で連邦準備委員の金庫へと向かう。
車内ではハドソンの事で口論になりつつ、何とか目的地に到着する。

ベル刑事が逮捕した女を聴取するが「何の事やら〜」と惚け倒す始末。そこへ
警部も入って来る。どうやらホームズからの伝言が届いたようである。金庫の
話題に触れると女の眉が吊り上がる。

ホームズらは金庫に到着する。ここは全てコンピュータ管理の大掛かりな保管庫で、
侵入など不可能だと責任者は自負する。しかし裁断された不用紙幣を見るとこれが
ニセ札だった。実は設計図で侵入して防犯ビデオをループさせて本物の紙幣を頂戴
して、騒ぎにならないようにニセ札を裁断機に入れていたのだった。

ホームズは外に出て逃げるルートを見つける。そしてタイヤ痕から逃走車両は
逃げるのに有利な救急車だと断定する。

グレッグソン警部とベルは逮捕した女を聴取する。名前はアリッサ・ダービン。
前科は世界中にタップリ。夫婦漫才ならぬ夫婦強盗だったのだ。しかし夫達の
行き先を言おうとはせずニヤリ。

ベルの調べでアリッサの所持品に使い捨て携帯があり、ルスールという競馬理事を
務める男に何度も連絡していたのがわかった。

ルスール宅前で張り込むベルやホームズ達。そこへ救急車が到着したので速攻で
その隊員らを逮捕する。だが車両にはストレッチャーや医療器具しかなかった。
（そりゃそうだ）まんまと敵に騙されたのだ。

犯人に一杯食わされたホームズはとりあえず家に帰る。すると室内が全てキチンと
整理整頓されていた。恋人と別れたハドソンがお礼にと全て片付けてくれたのだ。

アリッサの夫カシミールら強盗団は現金と共に姿を消した。だがこれだけの捜査網
を掻い潜るのは不可能。ましてや街中に検問所があるのにどうやって逃げたのか？
だがホームズはピンとくる。その網を掻い潜る方法を見つけ出したのだ。

ホームズは捜査チームに加わっている政府の緊急事態管理庁のキャスターが内通者
だと断定する。彼女は仕事のわりに給与が少ないので一味に参加したと見るが警部
は半信半疑で話を聞く。

ホームズの提案で署内全員で一芝居打つ事になった。まずベルがアリッサを聴取する。
その途中で拘留中の囚人が暴れだす。部屋にアリッサを残し鍵を閉めて鎮圧に行く。
だがもちろんこれは嘘で署員が皆で部屋の中でワーワー騒いでいるだけである。何も
知らないキャスターはアリッサを部屋から解放して一緒に逃げようと非常階段に出た
所でベルらが登場。速攻で2人は御用となった。