クリミナル・マインド8 FBI行動分析課 #1 「沈黙の逃亡者」

「沈黙の逃亡者 / The Silencer」

テキサス州アビリーンの精神医療刑務所で発作を起こした受刑者が救急車で病院に
搬送される。だがその途中に突然道を横切った鹿を避けようとして車は崖から転落。
運転手は即死。受刑者の手錠は簡単に外れ（何でやねん）刑務官の銃を奪って・・

BAUでは休暇から帰ったガルシアとモーガンがメンバーと再会する。どうやら
プレンティスとも会っていたと言う。そして彼女の後任アレックス・ブレイクの
話題で盛り上がる。かなりの才媛でやり手という事でガルシアも危機感を募らせる。
その背後にはそのアレックスが立っている。

アビリーンの件でBAUに協力要請がくる。本来なら連邦保安局の管轄だが逃亡犯の
異常性から依頼がきたのだ。刑務官を殺害してその口を縫い付けたのだ。逃げた男は
通称「サイレンサー」という男で8年前にも同様の手口で3人を殺害して服役していた。
そして今回その手口が復活した。メンバーは出発の準備に入るが、ストラウスが
アレックスに声を掛ける。だが彼女は冷めた反応である。過去に2人に何か確執があった
のか？とにかくメンバーは現地へと飛ぶ。

早速機内ではプロファイリングが始まる。8年前は依頼が来なかったから事件に関わって
いないと言うとアレックスは「何故こんな大事件を引き受けないの？」と聞くが、
あくまで要請が来て引き受けるのがBAUなのである。

ホッチとアレックスは現地の保安官ティルマンとの挨拶もそこそこに事件の内容
を聞く。マスコミには情報をまだ流していないと言う。アレックスは8年前の資料
を持ち込みコーヒーを要求する等、早速自分のペースでプロファイリングを始める。

ロッシとリードはサイレンサーの独房を調べる。文章を書くのが好きらしく書かれた
ノートが何冊もあった。ここに事件のヒントがあるのか？

モーガンとJJはモルグへ向かう。縫い合わされた口を開けると中から紙切れが出て来る。
それには「向こうの世界から見る」と書かれてあった。（何じゃそりゃ？）

ホッチとアレックスは犯人像の絞り込みに入る。だが何故口を縫いこんだのか？
リードらはサイレンサーが本を読み倒していたのを確認する。アレックスは教鞭を
とっていただけにリードとも犯人の推測もサシで会話してロッシはついて行けない。

深夜のタイヤ・ショップに忍び込んだサイレンサー。店主に気づかれ文句を言われて・・
現場に到着した捜査チーム。やはりここの店主も口を縫い付けられていた。まだこの
辺りをほっつき歩いているのか？

ホッチは事件の分析をアレックスに任せる。それをモーガンから伝え聞いて不快感
を覚えるガルシア。やたらとアレックスに対抗心を燃やす始末。

今回も口の中にメッセージの書かれた紙切れが入れてあった。リードとアレックスは
犯人の目的を推測する。何が言いたいのか？

ホッチらはプロファイリングを公表する。犯人は幼少期に母親から虐待を受けてその
トラウマから現在の犯行に及んだ。そしてこの街に留まるのは何か目的があるからだと
語る。ここでもアレックスは独自の持論を展開する。やはりここでも彼女はリードばり
の分析力を見せる。

犯人は草陰から車のエンジンがかからず難儀している女性を凝視している。だがその
女性は見過ごして次に来た子供連れの父親を見てニヤリ。

翌朝、親子連れの父親が殺害されて生後約2ケ月の赤ちゃんは手をつけず母親は行方不明
だった。子供を生かしておいたのは何かのメッセージなのか？

犯人が逃亡を続ける中、アレックスは犯人の耳が変形しているのに着目する。彼が
人口内耳の手術を受けていたのでは？と推測する。最初の被害者女性の息子ジョン・
マイヤースが14歳の時にその手術を受けていたのを確認する。それが引き金で母親を
恨んで殺害したのか？

逃げ惑うジョン。森の中を彷徨っていると工事現場に辿り着く。その作業音を聞くや
否や耳を抱えて苦しみ出す始末。

文章も書くのが好きだったジョンはテキサス独特の言い回しで書いていた。彼が服役して
いた頃同じくテキサス出身で服役していたダニー・タッカーが浮上する。ジョンはダニー
に影響されていたのだ。ジョンはそのダニーを狙っていると推測する。

ホッチらはダニー宅へ急行する。ダニーは服役中にジョンにいい加減なホラ話をして、
それを信じたジョンが騙された事に気づいて逆恨みしたのだ。そして今まさに口を縫いつけ
ようとした所で捜査チームが到着。アレックスは手話で説得するも、刑務所に戻る
のが嫌なジョンは自らに銃を向けて引き金を引く。(逝って良し）

事件解決後、本部に戻ったアレックスにストラウスが来て謝罪する。実は以前炭そ菌事件
でストラウスのせいで責任を背負わされて左遷されたのだった。そして10年してようやく
捜査の第一線に復帰し晴れてBAUに加入したのだ。なのでストラウスの謝罪を素直に受け
入れる気にはなれなかった。そしてガルシアは初日の非礼を詫びてコーヒー用のタンブラー
をプレゼントして手打ちとなった。