キャッスル ～ミステリー作家は事件がお好き6 #18 「忍者現る！」

「忍者現る！ / The Way of the Ninja」

(HPより)

日本人バレリーナが深夜の路地を歩いていると、突然飛んできた刃物が胸に突き

刺さり絶命する。現場検証では遺体のそばに落ちていた鍵を発見。それは廃工場

のエレベーターを手動で開けるための鍵だった。廃工場にやってきたキャッスル

らは、エレベーターの奥の秘密の部屋を見つける。そこには怪しげな祭壇と凶器

らしき刃物があった。ところが謎の忍者が現れ、瞬く間に刃物を奪い取ると、煙

幕と共に消えてしまう。

(以下、ネタバレ）

日本総領事館のアマヤ・タガミに話を聞くが犯人らしき人物はわからない。エス

ポジートの調べで被害者のジェイド・ヤマタと同じバレエダンサーのリー・トン

が浮上する。こやつはヤマタにフラれており犯行時間のアリバイもなく、おまけ

に空手の有段者なのだ。キャッスルはハナから疑って聴取を始めるがトンは「俺

は韓国人だよ！ニンジャの訳ねーだろ！このタコッ！」と毒づく始末。そして犯

行時間には「クロサワの映画見てたぜ」と言う。だがヤマタの通話記録から「ミ

ヤゴ」という日本茶輸入店に毎晩電話していたのが判明し、キャッスルとライア

ン達はその店へ向かう。だがその店内に一歩足を踏み入れるとそこは・・・？何

と日本人（らしき）美女ホステス達が接待するキャバクラなのだ。ホステス達は



いきなりライアン達の膝に座って来る。そんなフェロモンムンムンの彼女達にキ

ャッスルは仕事そっちのけで「う～ん極楽極楽」と鼻の下を伸ばす始末。だがホ

ステスの１人がキャッスルにこっそりとヤマタの事を話してくれる。サイトウと

いう客の元へ出向いていたらしい。そんな話を聞いていると店側がライアン達の

バッジに気がつき３人共店から叩きだされてしまう。ライアン、エスポら３人が

トボトボ歩いていると突然ニンジャが現れる。そして「これ以上嗅ぎ回ると命は

ないぞ。死して屍拾う者無し」と言って姿を消す。キスマークを付けて帰宅した

キャッスルはベケットに猛追及を受ける。「仕事そっちのけでゲイシャガールと

楽しんだの？」言われて、おまけに「週末だけのHなんて許さないわよ！」と迫

られる（うらやまD～）。翌日、エスポの調べでサイトウという人物は沖縄のヤ

クザのイズミ組と関係があるのがわかった。ベケットはライアン達とサイトウの

元へ向かう。ヤマタの事を尋ねるが「あっしはそんな女郎の事は知りやせん。令

状がないなら帰っておくんなせぇ」と言ってニヤリ。だがライアン達の調べで意

外な事実が発覚する。日本総領事館のタガミは今休暇中。つまり署に来てたのは

偽者だったのだ。サイトウの手下なのか？。エスポの調べで沖縄でヤクザと揉め

ている建築家が家族諸共惨殺された。だが唯一生き残った娘がヤマタだった。

彼女は復讐しようとしてサイトウに返討ちに遭ったのか？。廃工場に偽タガミが

現れてベケットらは直ぐに拘束する。ところが彼女は何と警官で実はヤマタの姉

だった。彼女もまた親の仇のヤクザ「緑龍」を追っていたのだ。ヤマタの父親の

仕事仲間だったのがヤマタの恋人の父ランドールだった。ヤクザの脅しに屈して

アメリカに帰国していたのだった。ベケット達はサイトウの逮捕に向かう。だが

その寸前でサイトウは射殺される。殺したのはニンジャだった。そしてもう１人

ニンジャが現れて格闘が始まる。そして１人が倒そうとした時それはヤマタの姉



サヤだった。もう１人は何とランドール。父親を裏切っていたのだった。サヤは

復讐を果たそうとしていた。だがベケットが説得しランドールは逮捕された。事

件解決後、サヤは無罪放免で日本へ帰国する事になった。

(今回は・・・）

タイトルに忍者の文字があるのを見て予想通りのエキゾチック・ジャパンな内容

でした。いつになってもアメリカ人にとって日本とはサムライ、ニンジャ、ゲイ

シャガールズなんでしょうね。では、また