エレメンタリーホームズ＆ワトソン in NY #16 「容疑者ベルの献身」

「容疑者ベルの献身 / Details」

ワトソンが帰宅すると何やら覆面姿の怪しい人物が立っている。（声は
思いっきりホームズだが・・）だが慌ててスッテンコロリン。呆れた
ホームズが覆面を取る。前回ホームズが不在の時に犯人に侵入されたので
ホームズは心配していたのだった。

今日も捜査を終えてベル刑事はグレッグソン警部の留守電に報告を入れて
帰路に着く途中で、彼の乗る車がいきなり蜂の巣にされて車が横転する。

幸いにもベル刑事は軽傷で済んだ。ホームズは弾丸の痕から銃の腕前は大した
事はないと言う。ベル刑事は以前ギャングの専従班にいて大物カーティスを
追っていた。だが彼は中々尻尾を見せずいつも捜査は後手に回っていた。一旦
は逮捕を焦った刑事が証拠を捏造して逮捕されるも直ぐに釈放され、ベル刑事
も専従班を離れるがカーティスの動向は追っていたのだ。今回の銃撃も車も
同一である事からカーティスに間違いないと意気込む。

ベル刑事を心配する若い女性巡査ポーラ。彼女を見てホームズは「何回寝た？」
と聞く始末。そしてホームズはワトソンに彼女とボクシングの対戦を希望するが？

警部はホームズらを連れてカーティスに会いに行く。ベル刑事銃撃の件を聞くと
笑い飛ばして「何の事やら〜」と惚け倒す。ホームズはバスケのボールを彼が
シュート出来るか？賭けようと言って、全然的外れの方向へ投げ捨てて「どうせ、
何もしゃべりはしない」と言い残してスタスタ帰る始末。

ベル刑事はある男の元を訪ねる。仮釈放中の身であるその男アンドレは
何とか協力したい様子だが、実はその男はベル刑事の兄らしい。

逮捕を焦って証拠を捏造したハドソン刑事は後に自殺していた。そして巧妙に
罪から逃れてきたカーティス。麻薬の売買も直接行わずに手下に任せていた。
そんな彼が何故今回はベル刑事を自分で狙ったのか？ホームズは自分の経験論
から「それもありうる」と話す。

そんな中、カーティスが民家の前で射殺体で発見される。ホームズも現場に
クンクンと臭いを嗅ぐ始末。そして胸への2発という撃ち方や足跡等どれも
証拠はベル刑事に不利なものばかりだった。

警部とホームズはベル刑事を訪ねて話を聞く。当然ながら無実を主張。警部も
もちろん信じるが今はマスコミも騒いでいるので、当面は捜査から外す事に
する。

ワトソンはカウンセリングを受ける。彼女自身は前回の精神的な後遺症はない
と思っているが、医師はもう今のクライアントとは離れた方がいいと勧められる。

ホームズは自宅でセッセと銃の試し撃ちをする始末。その頃ベル刑事は兄の
アンドレが昔の売人仲間から情報を集めているのを知って怒り出す。だが
アンドレは弟が心配で情報収集したのだが。

ホームズは自宅にベル刑事を呼ぶ。実は先日警部と彼の家を訪れた際に、
トイレの通気口の中からカーティスを撃った銃を発見したのだ。

とりあえず警部に報告し、引き続きベル刑事に恨みを持つ人物が彼を陥れ
ようと計画したとして捜査は続行される。

ベル刑事の部屋の鍵は壊されておらず、ピッキングされたか？或いはスペアキー
を持つ物の仕業と推測されたのでベル刑事は兄アンドレに疑いの目を向ける。
弟にそんな事はしないと言ってアンドレはベル刑事を殴って帰ってしまう。

ホームズは実はワトソンが契約が切れているにも関わらず助手として残って
いるのに気づいていた。そして改めて今後も継続して欲しいと頼む。やはり
彼女の助けが必要と感じたのだった。

ベル刑事は言い過ぎた事を謝りにアンドレの元を訪れるが、彼は何と
撃たれていてグッタリしていたのだ。直ぐに救急車を呼ぶ。ホームズは
現場に急行しアンドレの血のメッセージ「マーカスではない」という文字
を見入る。そして外には犯人が残した僅かな足跡を発見する。

幸いにも手術は成功に向かいアンドレも命の危険は脱した様子である。そして
ワトソンはカーティスの過去の事件の資料を読み直していた際に専従班の
刑事が逮捕を焦って証拠を捏造した事件を告発したのがベル刑事だと感づく。
それにより今回の事件の方向性も変わってしまい、警察内部に犯人がいる
可能性が浮上する。

警部らはポーラ巡査を聴取する。実は彼女はベル刑事らのいた専従班にいて
ハドソン刑事を尊敬していた。彼の死後もカーティスの逮捕に奔走し、その
結果不正がベル刑事によって告発されて昇進の道も断たれた。ベル刑事は
そんな事はいざ知らず彼女と交際していた時期もあり、部屋のスペアキーも
持っていた。そして不正の銃を所有する男を逮捕しながらその銃をパクって
今回の一連の銃撃事件に使用したのだった。（何たるサンタルチア・・）