アンフォゲッタブル完全記憶捜査 #10 「弾道」

「弾道 / Trajectories」

東洋系のヒューイが仕切る怪しいカジノでのポーカーに興じるキャリー。勿論
得意の記憶術で連戦連勝。そこにN.Y.市警のガサ入れが入る。キャリーは大金を
まんまと頂戴してトンズラする。

翌朝、何食わぬ顔でデスクの前にいるキャリー。ネットには「違法カジノ摘発」
の記事が踊る。そこへアルから事件の連絡が入る。

今回の事件は野外で行われるユースのバスケの試合中に銃撃が起きてマリサと
いう大学生が射殺された。あいにく防犯カメラは故障中なので現場の目撃者全員
を留めていて事情聴取を始めようとすると、また銃撃が発生。現場の目撃者達は
蜘蛛の子を散らすように逃げて行く。

騒然とする現場はまさに阿鼻叫喚。そんな中でキャリーは死んだマリサに駆け寄ろう
としていた男を思い出す。ロー刑事もその男の事を覚えていて怪我人の中にいる。

負傷した男はジム・クレイバーン。その息子JJが駆けつける。息子によると父親は
ストリートギャングを更正させる仕事をしているらしい。

キャリーはマリサの母親に話を聞く。マリサは大学に通っているがストリート
ギャングに誘われて時々加わっていたらしい。

マリサはDKKというギャングに参加していた。そして現場で射殺されたもう一人は
オスカー・メンドーサという男で、DKKと対立するQB6という組織の一員だった。
このままでは全面抗争に発展？

ギャング対策班のベン・コルテス刑事に協力してもらう事になった。だがキャリーは
現場で彼の顔を見ていた。マリサを見て驚愕の表情を浮かべていたのを思い出す。
追求すると実はマリサは情報提供者だったのだ。17歳の学生をタレコミ屋にしている
のを知り憤慨するキャリー。

現場検証に加わるキャリーとロー。ここで役立つキャリーの記憶術。現場でも遺憾なく
発揮して発砲された10発を何処から撃ったかを事細かに再現する。そして現場にいた
公園警備のハーブ・ウォーターズも思い出す。

ローはウォーターズに話を聞く。彼は野次馬整理で忙しくて誰が発砲したかは知らない
と言う。だが何かを隠しているようなので追求すると、実はオスカーを射殺したのは
ウォーターズ自身だったのだ。懐に手を入れたのでてっきり銃かと思って撃ったのだ。
だが実際は携帯を出そうとしていたのだった。（何たるサンタルチア）

ニーナ刑事の調べでマリサを撃ったのとクレイバーンを撃った銃が同じだと判明。
同一犯の仕業か？一方、中華料理店の違法カジノ摘発でキャリーの指紋が採取されて
いたのがアルの耳に入りアルは激怒する。

マイク刑事とニーナはギャング更正施設へ出向いて関係者に話を聞く。クレイバーンは
親身になって更正に尽力していたらしく変な噂もない。そしてマリサはギャングに
どっぷりハマっていたらしくあまり情報は得られなかった。

キャリーはコルテス刑事に何故マリサを危険な道に引き戻したのかと責める。だが
マリサ自ら進んで情報を流すと申し出たからとコルテスは言うが、マリサは死んだ
為にキャリーは怒ってしまう。

キャリーとローは現場で流れ弾にかすって軽傷を負った弁護士のベバリーに話を聞く。
自分は何も見てない聞いてないと非協力的だったが、キャリーが彼女の事を事細かに
話すと仕方なく事実を語る。発砲前にベバリーは男と口論するマリサを目撃していた。
その男の特徴を聞いてDKKのチト・アルバレスと判明する。コルテス刑事は現場には
いなかったと言うが、ベバリーは見ていたのだ。

マイクはそれとなくキャリーが今回何かトラブっていると感づいてアルに聞く。
そして親しい刑事を紹介する。

クレイバーンの意識が回復したのでアルとキャリーは病院へ急行する。まだ話す事が
出来ないので筆談で質疑応答する。持参した写真から彼を撃ったのはチトと判明。
居場所もわかり直ぐに向かう。

女の家に潜伏していたチトは裏口からトンズラしようとしていた所を速攻で逮捕。
直ぐに聴取するが事件の際、巨漢の警官に拘束されて撃っていないと証言。キャリー
の記憶とも一致する。するとクレイバーンは偽証したのか？そして犯人は？

アルとキャリーはクレイバーンに再度会って追求する。実は彼を撃ったのは息子のJJ
だった。彼もまたギャングに入ろうとして銃を持っていた。それに気づいて揉み合いに
なり暴発したと言う。だがクレイバーンはマリサを撃ったのはチトに間違いないと
断言する。彼の息子がチトの手下に狙われているのもわかり、直ぐに救出に向かう。