Cold Case S7 #10

「スティック」

1980年1月。リンク上で繰り広げられるアイスホッケーの激しい肉弾戦！
途中出場のトミー・フラナガンは相手チームのカレン・マスターズに
ボコられるわ、シュートをミスるわと散々な結果でコーチのヒートンからも
ボロクソに言われる始末。そして・・リンク上で彼の遺体が発見される。

現在。リリーの元にカレン・マスターズが尋ねて来る。彼はトミー殺害の
容疑者だったが、結局不起訴処分になっていた。だが30年余りたった今も
その嫌疑は晴れておらず、息子がホッケー・チームにも入れない状態らしく
真犯人を捕まえて欲しいと言う。（コールドケースの扉が開かれる。）

スティルマンらは資料で当時を振り返る。凶器はホッケーのスティックで
死因は殴られた事によるものだった。

ヴェラはトミーの兄ショーンに会って話を聞く。トミーは酒飲みのドワイト
にホッケーの入団テストを勧められてその気になっていたらしい。

リリーとヴァレンズはドワイトに会って話を聞く。トミーが死んだ頃は除雪
作業をしていて殺害は否定する。トミーはチームに加入するなりクラウスと
喧嘩をする始末。だがトミーの方が実力が上だったのでクラウスは程なく
してチームを外されたと言う。

ヴェラとミラーはクラウスに会って話を聞く。チームの練習は厳しかったが、
トミーは優秀だった。しかしヒートン・コーチの娘モリーに色目を使って
コーチに睨まれていたらしい。

スティルマンとリリーはモリーを呼んで話を聞く。トミーはモリーに興味深々
だったが彼女にその気はなかった。トミーが練習している所に兄ショーンが
来て、自分のスティックを使われた事を激怒していたらしい。

ヴァレンズの元に中央署のピアソン刑事が訪ねて来る。ヴァレンズの母を
襲った件は同様のケースが他にもあってその事を聞く。被害はどれも大した
事がないものばかりだった。

リリーの調べでショーンはかつてカナダのプロチームに所属していた元選手
だった事が判明。その当時の写真には凶器と同じスティックを持つ彼が
写っていた。

ヴェラとミラーはショーンを呼んで聴取する。彼は交通事故で大怪我をして
それが元で現役を退いた。結局彼はオリンピックへの夢を弟に託して大事な
スティックをトミーに譲ったと言う。

ヴァレンズは母親に事件の詳細を改めて尋ねるが「覚えていない」と言う。
犯人の顔も見ていないと言って協力を拒む。

リリーとヴァレンズはヒートンを呼んで話を聞く。鬼コーチと思われていたが
トミーの活躍でチームは大事な試合で勝利し、モリーとの交際も認め、更には
強いチームへの移籍までも検討していたと言う。ヒートンを演じたのは
Jude Ciccolella。「24」のマイク・ノヴィック役や「NCIS」のフィリップ・
ダベンポート役でお馴染みのおっさんです。「堕ちた弁護士ニック・フォーリン」
ではルルの父親をやってましたね。

ヴェラの調べでモリーが妊娠していて父親がその事実を隠していた事がわかる。
モリーも呼んで二人に事情を聞く。スティルマンがヒートンに聞くとモリーの
希望で子供を手放したと言う。リリーはモリーに聞く。彼女によると子供の親
はトミーではなくドワイトだった。パーティでドワイトに手篭めにされたの
だった。生まれた女の子の出生証明書の父親欄は空白のままらしい。

ミラーの調べでドワイトはトミー死亡時には除雪作業をしていなかった事が
判明する。

リリーとヴェラはドワイトを呼んで聴取する。「あんたがモリーの娘の父親だ」
と言って、空白だった父親欄を勝手に彼の名前を書き込んだ出生証明書を見せる。
当然ドワイトは「これは偽の書類だ」と言って否定する。だが除雪作業車に
乗っていたのが実は弟だった事実を突きつけ、さらには凶器からDNAが検出された
とまた嘘をつく。そして無理矢理ドワイトからDNAサンプルを取る。