Cold Case S7 #11

「リクルーター」

2005年3月。早朝4時に起床してジムで黒人青年ボビーを鍛えるリクルーター。
彼は大事にしていたコンパスをボビーにプレゼントする。・・だがその後、
路地裏で何者かに射殺される。

現在。リリーの元に陸軍特殊部隊のボビーがアフガンから帰還して訪ねて
来る。彼によると2005年11月に死んだマイク・ドンリーは当時、質屋に
盗みに入って逃走中に死んだ事になっていた。周りにも店から盗まれた品も
落ちていた。だがボビーによるとその時刻に彼の見送りにバス停に来ていた
ので泥棒ではないと言う。そして射殺犯を捕まえて欲しいと言う。
（コールドケースの扉が開かれる）

スティルマンらが当時の資料をチェックする。マイクは陸軍のリクルーター
（所謂軍への勧誘をする仕事）をしていた。質屋に泥棒に入った後に、近所
の路地裏で何者かに射殺された事になっていた。遺体の周りには店からの
盗品も落ちていた。

リリーの元に父親のポールがやって来る。息子のフィンが親の金をくすねて
消えたと言うのだ。リリーは面倒くさそうに捜すのを引き受ける。

マイクの当時の上司ゴメスを呼んで話を聞く。マイクは非常に熱心な
リクルーターで、若者の勧誘は得意であった。だが死ぬ少し前頃からちょっと
変な感じであったらしい。このゴメスを演じるのはジェイミー・ゴメス。

「CSI」に出演した時にも紹介しましたが、やはりこの人は「刑事ナッシュ・
ブリッジス」のエヴァン刑事役が鮮烈でした。合計100話に出演したんですしね。

ジェフリーズとミラーはマイクの美人妻クリステンを呼んで話を聞く。彼女に
よるとマイクは死ぬ少し前からやはりちょっと変な感じで、気もそぞろという
雰囲気だったらしい。そしてマイクが気にかけていたヴィクトリアという少女の
家庭のトラブルにも手助けしていたらしい。

リリーとヴァレンズはヴィクトリアに会って話を聞く。彼女は今はマイクと
同じリクルーターとして働いている。当時マイクが勧誘していたケヴィンという
青年の父親ジェリーは入隊を猛反対していたらしい。そのケヴィンはその後入隊
するも戦死したらしい。

ジェリーは息子の死後、酒におぼれていてマイク殺害現場の近くにいたのがわかり、
リリーとヴァレンズは会いに行って話を聞く。息子が入隊し間もなく戦死したので
マイクを恨んでもいたが、ケヴィンの弟を励ます姿を見て、彼への印象も変わった
らしい。

ヴァレンズの調べでマイクが勧誘した若者の中で入隊しなかったトレイという男
は強盗や傷害事件を繰り返して今は服役中。直ぐにジェフリーズとミラーが面会
に行って話を聞く。彼はマイクに勧誘されて一緒に外をランニング中に地元の
ギャングが絡んで来た。マイクはその男を速攻でシバキ倒して、首を絞めて
殺しそうな勢いだったらしい。そのギャングは何とボビーだと言うのだ。

リリーの調べでボビーは少年時代は札付きのワルだった。そして証言のバス停で
待っていた時間も食い違っており、犯人の可能性も浮上する。

リリーはアトランティックシティーでフィンを見つけてポールと3人で深夜に家まで
車で送る。だが車内では大学に行けないとか、警察官になるとか、やめろとか、
それどういう意味？警官をバカにしてるとか、誰のおかげで見つけたとか、俺を
売ったの？とか・・色々言いあって大ゲンカになってしまうが、ポールの後妻
セレステが家で食事をしようと言ってその場を治める。

リリーとヴァレンズはボビーを呼んで聴取する。バス停にマイクが来ないので
事務所に行くと彼は酔っていた。彼が勧誘してテロで足を失った若者の話を
突然始めたりして、かなり情緒不安定だったらしい。

ジェフリーズの調べでクリステンは夫以外の男性と山荘へ小旅行に行っていた
のが判明したので直ぐに彼女を呼んで聴取する。彼女はマイクが戦場から帰還
してからもリクルーターの仕事に励むあまり、妻との生活を疎かにし過ぎていた。
満たせぬ彼女は別の男との一夜限りのナニをナニしたのであった。(何だよ？）
マイクは相手の名前を聞くと家を飛び出して行ったらしい。ナニの相手は
マイクの上司ゴメスであった。

ヴァレンズはゴメスを呼んで聴取する。彼はクリステンとの情事の件でマイクに
シバキ倒される。だがマイクは自分が勧誘して亡くなった兵士の事で悩んでいた。
そんなマイクに出征命令の書類を渡す。そしてマイクに誰かから電話がかかって
いたらしい。

ミラーの調べでマイクに電話していたのがヴィクトリアとわかり、リリーは
直ぐに彼女を呼んで聴取する。彼女は荒れた家庭から抜け出したい為に入隊を
希望するも試験に落ちていた。それでは入隊手当てが貰えないので、欲しい
ネックレスが買えなかった。でも我慢出来ず、つい質屋に入って盗んでしまう。
それでマイクを呼んでその事を相談する。彼はそれを返品しろと言う。だが
彼が再び戦地へ戻るというのを聞き、自分の事をないがしろにされると誤解して
彼の説得にも応じずに、勤めている店の銃で彼を射殺したのだった。