エレメンタリーホームズ＆ワトソン in NY #15 「過去の亡霊」

「過去の亡霊 / A Giant Gun, Filled With Drgs」

若い女性が帰宅すると玄関を叩く男。携帯を充電をさせて欲しいと言うが
断る。その直後何者かが室内に侵入し、女性を眠らせてスーツケースに
押し込み連れて行く。外では携帯の充電をタクシーにしてもらって礼を
言う先の男。

薬物依存者のミーティングに久しぶりに参加して事件の話を夢中にする
ホームズ。ワトソンと共に帰宅すると見知らぬ男が勝手にシャワーを浴びて
出て来る。驚くワトソンが尋ねるとホームズのロンドン時代の売人リース
だった。実は彼の娘エミリーが誘拐されたので助けて欲しいと言うのだ。

ワトソンは昔の売人と再会した事でかつての悪い記憶が蘇るのでは？と危惧
したが、ホームズは認めつつも一応旧友には変わりないという事で話を聞く。
リースの元に犯人からのビデオ映像が送られていた。そこには猿ぐつわを
されたエミリーが写っており捜査機関に連絡すると娘の命はないと言い、
現金で220万ドルを用意しろと通告している。リースは以前に麻薬カルテル
から同じ220万ドルを横領してトンズラしていた。その報復なのか？

横領した金の大半をギャンブルに注ぎ込み残りは僅か。仕方なく引き受ける
ホームズ。早速エミリー宅で検証をする。玄関にはドミニカ産の煙草の灰、
そしてエミリーを拉致した際に壁に付着したと思われる犯人の手に押されて
いたスタンプの痕。それは近所のクラブの入場スタンプだった。

3人は早速クラブへ出向く。まずはリースが店内を見渡して見ると麻薬カルテル
の一人がいた。ホームズはその側近に近づく。実はその側近が潜入捜査官である
のを速攻で見抜いてそれとなく話を聞くが、そのカルテルは誘拐とは無関係だと
告げられる。

リースはホームズ宅でもマリファナをスパスパしていたのでワトソンはブチ切れ。
もしホームズに渡したり、見せたりでもしたら警察に突き出すと警告する。

ホームズの調べでエミリーは自身のツイッターで母方の祖父に金を工面して
いたのがわかった。だがその人物デリック・ヒューズは富豪の筈だとリースは
言う。そしてベル刑事の調べで（ちゃっかりホームズに協力している）その
デリックは金融危機以降は事業に失敗し今は貧乏暮らしになっていて駐車係を
している。

デリックを尾行する3人。彼は以前所有していた建物に入って行く。暮らしに困窮
している彼はそこを不法占拠していたのだった。話を聞くが彼は誘拐には無関係と
わかる。

犯人はホームズを警察だと勘違いして警告の電話と共に玄関先に小包を置いて
行く。中身は予想通り（？）指が入っていた。

送られてきた指はやはり指紋からエミリーの指に間違いはなかった。だが爪に
付着している物質がエチオピアのシチューだと当てる。何故わかった？と聞く
ワトソンに「味見したからだ」と返答する。（ひえ〜）そこからそれを販売する
店の周りにある建物を絞り込む。

娘の指を送られてショックを受けたリースは、捜査が進展しないのに苛立ち
遂にホームズにマリファナを渡してしまう。だが今やドラッグを断っている
ホームズは激怒する。

このままではエミリーの命が危ない。ホームズは苦渋の決断で父親に220万ドル
を貸してくれるよう頼む。OKは貰えたがこの件が解決したらもう二度と会いに
来るなとリースに警告する。

ホームズは身代金受け渡し場所に一人来る。その頃ホームズ宅にはクラブにいた
潜入捜査官のディアズが「誘拐の新情報がある」と言って訪ねて来る。ホームズの
元へは作業員に扮した殺し屋が来ていてホームズは感づいて彼らをまいて逃げる。
ホームズは彼らがカルテルの差し金と見抜いて誰が寄越したか言おうとすると
ワトソンの前でディアズが銃を向ける。

実はディアズこそが犯人だったのだ。カルテルに潜入中にリースが大金を横領
したのを知りその情報網で娘の事も突き止めて誘拐を企てたのだった。縛りつけ
られたリースは隠し持っていたポケットナイフで自分とワトソンのロープを切り、
ディアズに飛びかかる。撃たれながらもワトソンとでディアズを撃退する。